コラム
美ら海を守れ(OCCN&八重山環境ネットワーク)
沖縄と言えば、「青い海と青い空」。第十一管区海上保安本部(所在地:沖縄県那覇市)は、この沖縄周辺の海を活躍の舞台としています。観光が基幹産業である沖縄では、様々な業務がある中で、青い海を守ることも私たちにとって非常に重要な役目です。しかし、私たちの力だけでは青い海を確実に守っていくことはできません。そこで、地域の連帯感の強い沖縄の特色を活用して、「美ら海を守れ」を合言葉に、行政機関だけではなく市民、ボランティア団体など様々な人々とも連携して二つの環境ネットワークを設立しました。
1 沖縄クリーンコーストネットワーク(OCCN)
平成14年7月23日、「沖縄クリーンコーストネットワーク(OCCN)」(事務局 第十一管区海上保安本部海上環境課)を宮古島も含めて沖縄本島地区に結成しました。
OCCNは、堅苦しい形にとらわれず、役員、会則、会費の徴収等をなくした緩やかな連携を基本とするネットワークです。具体的には、ボランティアのサポート、情報の共有化(ITの有効活用)による効果的な美化活動、「県下一斉クリーンコースト作戦」の実施などにより県民への海洋環境保全思想の啓発、幼稚園児・小学校児童・中学生を対象とした環境教育などを展開していきます。
平成14年9月には、結成記念イベントとして県下一斉清掃「まるごと沖縄クリーンビーチ2002」を実施し、県内28カ所において約4,700人が参加、約27トンのゴミを収集しました。
また発足当初、団体数、個人を合わせて、約100であった会員数も平成15年1月末現在では160を超えており、今後、ますます充実したネットワークになっていくと確信されます。
2 八重山環境ネットワーク
石垣海上保安部及び石垣航空基地は、これまで八重山地区において、個別に行われていた海洋環境保全に関する活動を有機的なネットワークでつなぎ、さらに、強力かつ一体的な活動とするため、各行政機関、漁協、NPO等に参加の働きかけを行い、平成14年3月に「八重山環境ネットワーク」を設立しました。
設立後は、石垣市内の海浜清掃だけでなく、西表国立公園特別地区を含む八重山地区の16カ所の海岸で42団体等の約950人が参加して「八重山地区ビーチクリーンアップ大作戦」と銘打った大掛りな海浜清掃も実施しました。さらに、イルカの救助やオニヒトデの駆除、また、石垣航空基地所属機にサンゴ礁保護団体や海亀保護団体等の人を同乗させての空からの調査に協力するとともに、ネットワーク会員による廃油ボール漂着監視などの成果をあげています。
私たちはこれらの活動を通じて、青い海を守ろうとする優しい気持ちをより多くの沖縄の人々に持ってもらい、これからも美しく青い海で遊べる沖縄を守っていきます。
海浜清掃活動
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