海上保安レポート2003
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コラム


尾鷲保安部「うみまる劇団」大人気!!

 三重県尾鷲市は、県内でも有数の海水浴場があるほど、海のきれいなところです。尾鷲海上保安部では、このきれいな海を守るため、総合学習の一環として、「海洋環境劇」を開催し、海洋環境の保全について、啓蒙活動を行っています。この海洋環境劇は、現職の海上保安官が結成した「うみまる劇団」によるもので、幼児や小学校低学年にも親しみやすくわかりやすいように工夫されています。平成14年は、6月7日の尾鷲幼稚園での初公演を皮切りに、尾鷲市内の幼稚園や小学校などで計6回の公演を実施し、テレビや新聞に大きく取り上げられるなど地元で評判になりました。

 うみまる劇団の寸劇「青い海劇場」は、磯釣りに来たいちろう君が、空き缶や長靴ばかりが釣れるので、釣りをあきらめて弁当のゴミを海に捨てたところ、そのゴミを人魚(もちろん海上保安官(男性)が演じています)が食べて苦しみ始めます。灯台(中に海上保安官が入っています)が大声で注意するといちろう君はびっくり。そこへ巡視船がやってきて人魚を助けるというストーリーです。

 メークアップが雑で不細工に仕上がっている人魚がかえって人気があって、公演は毎回好評です。演じる海上保安官のひたむきさが伝わるのか子供たちは夢中になって劇を見てくれて、笑い、驚き、そして素直に喜んでくれます。

 最後に海上保安官が、「ひとりひとりが気をつけないと、どんどん海は汚くなってしまうんだよ。いつまでもきれいな海で遊べるように青い海を守っていこう!」と語りかけると、子供たちは、「絶対に海にゴミを捨てたりしません。」と元気に答えてくれます。

 うみまる劇団は、11月17日「みえ県民文化祭海山人形劇祭」(プロの劇団も参加する本格的な人形劇祭)、12月15日「尾鷲ボランティアまつり」にも参加するなど幅広く活動しており、平成15年の出演依頼が半年前から来ているほどの人気ぶりです。

熱演する「うみまる劇団」
熱演する「うみまる劇団」

大喜びの幼稚園児たち
大喜びの幼稚園児たち

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