海上保安レポート2003
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海の安全のために


1 AISの実証試験

 AIS(船舶自動識別装置)は、船名、位置、進路、速度などの船舶情報を各々の船舶同士又は船舶と陸上間で自動的に送受信する装置です。国際条約により平成14年7月から一定の船舶に順次搭載が義務化されています。

 海上保安庁では、船舶と陸上(海上交通センターなど)との間の情報交換による管制及び情報提供の高度化を目指すべく平成15年度からAISの陸上局を整備し、湾内ノンストップ航行など船舶交通の安全性の向上と海上輸送の効率化を推進する予定です。

 このため平成14年12月2日から17日までの間、平成15年度に整備を予定している東京湾及びその周辺海域を対象に、通信識別機能の確認や有効エリア確定のための実証試験を行いました。

 実証試験は、陸上では東京湾海上交通センターの高性能レーダーシステムとAIS陸上試験装置を組み合せ、海上では海上保安庁の航路標識測定船「つしま」と大型旅客船「飛鳥」に船舶用実験局を搭載して各船が実際に航行した状態で実施しました。

 これにより、AISの整備のための各種データを収集するとともに、AIS陸上局の働きなどについて船舶の運航を行う海事関係者と意見交換することができ、十分な成果を上げることができました。

AISの実証試験
AISの実証試験

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