海上保安レポート2003
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本編

治安を維持するために


密輸・密航対策

 皆さん、最近、新聞紙上で覚せい剤等の薬物使用事件、けん銃を使用した強盗事件などを目にする機会が増えたと感じてはいないでしょうか。また、来日外国人によると思われる強盗、ピッキング用具を使用した侵入盗事件は、数多く新聞やテレビで報道されています。皆さんも知らず知らずのうちに危険と隣り合わせになっているのです。これらの犯罪の多くは、海を越えて我が国に及ぼされる密輸・密航に端を発していると考えられています。

 今、日本はかつてないほど海外からやって来る犯罪の脅威にさらされています。

 海上保安庁では覚せい剤などの薬物、けん銃及び密入国者から皆さんの生活を守るため、これらの水際からの流入を断固阻止すべく、日夜、取り組んでいます。

1 目標

 密輸・密航事犯の取締りの目標は、摘発水準の向上です。

 海上保安庁では、海上ルートによる密輸・密航を水際で阻止するために、巡視船艇・航空機をより効果的に活用しながら、国内外の関係取締機関との連携強化等各種対策に取組み、摘発水準の向上に努めています。

 最近の密輸・密航事犯は、国内の暴力団組織だけでなく、海外の犯罪組織が関与し、その手口もますます巧妙化しています。これらを水際で阻止するためには、関係取締機関との連携はもとより、国民の皆さんによる密輸・密航に関する情報の提供等が必要不可欠となっています。

 海上保安庁では、内外の関係取締機関との連携や密輸・密航に関する情報などを通じて、より効果的な密輸・密航対策を講じることとしています。

 また、密輸のうち、薬物・銃器については、平成10年から平成14年までの摘発件数の平均は、19件となっていますが、海上保安庁では摘発水準を向上させるための具体的な目標の一つとして、平成14年から平成18年までの摘発件数の平均を22件以上とすることを掲げ、その達成に向け取り組んでいきます。

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