海上保安レポート2003
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治安を守るために


3 玄界灘の大量覚せい剤密輸入事件

 平成14年1月、密輸情報に基づき、中国公安部と協力して、海上保安庁、警察及び税関の合同捜査本部が、福岡県沖の玄界灘において警戒を行っていたところ、巡視船が国籍不明の漁船型船舶を発見しました。

 この船を停船させ、船内の捜索を行った結果、船首部分の隠し倉庫から、包装用ポリ袋に入っていた覚せい剤約151kgを発見・押収し、乗組員7名(自称中国人)を覚せい剤取締法違反で逮捕しました。

 また、中国公安部は、中国国内で本件関与者多数を逮捕しています。

 海上保安庁は中国公安部との間で、平成13年10月29日、「日中海上取締機関長官級会議」を東京で開催し、これを契機として密航、薬物及び銃器の不正取引等の防止及び取締りについての協力、これらに関する情報交換、専門家の相互訪問などを行うこととしています。今回の事件は両機関の連携による検挙事例で、両機関の連携が深まっていることを実証するものです。

 また、海上保安庁では、このような国際的な連携体制を構築するとともに、国内における取締体制の充実・強化も推進しています。平成14年4月には国際組織犯罪対策基地を設置し、ますます悪質化・巧妙化・広域化する密輸・密航事犯を水際で阻止するための取組みを積極的に進めていきます。

密輸容疑船
密輸容疑船

押収された覚せい剤
押収された覚せい剤

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