海上保安レポート2003
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本編

安心できる暮らしと環境を守るために


海洋環境保全対策

 皆さん、海水浴場に空き缶やビニールなどのゴミが散乱している光景を思い浮かべて下さい。楽しいレジャーが台無しとなりそうで、きっと行きたくなくなってしまうでしょう。

 また、海と接する機会のない方々であっても、海で取れる魚を食べたことのない人はいないはずです。しかし、汚水や廃棄物が海に流れ出せば、そこに住む魚にも大きな影響を与え、安心して魚を食べることができなくなります。

 一度壊れた環境を元どおりにするのは、たやすいことではありません。このため海上保安庁では、かけがえのない海洋環境を保全するために「国民への指導・啓発活動」、「汚染調査」、「取締り」を一体的に推進しています。

1 目標

 海上保安庁では、海洋環境保全対策として、海洋汚染状況の把握、海洋汚染物質の排出源の特定等による新たな汚染の防止、海洋汚染の改善を目標として取り組んでいます。

 このため、海上保安庁では汚染源解明実績の向上、廃船・廃棄物の撤去などによる良好な環境の回復等を図ることとしています。

 特に、汚染源解明実績の向上及び廃船の撤去実績の向上については、具体的な数値目標を設定しており、平成14年から18年において、前者については海洋汚染源の確認率*1を平均85%以上、後者については廃船撤去率を平均61%以上とすることを目指します。

*1 海洋汚染源確認率とは、海洋汚染確認数(赤潮を除く)に対する汚染源確認件数(汚染源が判明した件数)の割合
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