海上保安レポート2003
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本編

海の安全を確保するために


航海の安全のための情報提供

 私たちが車で出掛けるときは、目的地までのルート、渋滞、交通規制などの情報を、地図や案内板、ラジオなどによる様々な媒体によって得ることができます。

 船が航海する場合においても、目的地までの様々な情報がなければ安全に航海することはできません。

 例えば、あらかじめ、航海する予定の海域の水深などの情報を入手しておかなければ、浅瀬の場所が分からず乗揚げ事故を起こす可能性がとても高くなります。もしも、乗り揚げてしまい、油が流出したとしたら、環境破壊や周辺住民の健康への悪影響、物流の滞りなど皆さんの日常生活に支障を来すかもしれません。

 そのため、海上保安庁では、水深の情報をはじめ、航海に必要な様々な情報を印刷物、FAX、インターネットなどで提供します。

1 目標

 死亡・行方不明・負傷者を伴う海難事故の防止はもちろん、船や貨物などの財産や自然環境を守るためにも、航海の安全に必要な様々な情報を分かりやすく速やかに提供することが必要です。これらの情報提供によって、海難事故船舶隻数の減少を目指します。

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