JAPAN COAST GUARD
 治安の維持は、我が国にとって重要な問題になっています。しかし、海の治安の維持については日頃皆さんが目にする機会が多くないこともあって、これまでは強烈な関心を集めるテーマではなかったのではないでしょうか。ところが、密航・密輸や海賊といった問題や、九州南西海域不審船事案の発生により、このところ、その重要性が大きくクローズアップされることとなりました。
 海上保安庁は、職員総数1万2,000名余、船艇521隻、航空機75機という勢力で、国土面積の約36倍という広大な海を舞台に、任務を遂行しています。このうち、治安の維持に従事している職員は約3,000名で、決して余裕があるとはいえませんが、各職員は日夜懸命に業務に励んでいます。
 海の治安の重要課題は、不審船対策やテロ対策だけではなく、密航・密輸などの国際組織犯罪対策、そして、海賊対策も挙げられます。この特集では、これらの課題に私たちがどのように取り組んでいるのかを紹介します。

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