海上保安 最前線   海図作りは大変!

航海情報課 小新紀子

 海図の編集は地味な仕事ですが、たいへんな手間と根気が必要です。例えば、海図中の数センチ四方の区域を仕上げるために丸1日掛かることもあります。
 編集者は実際の土地や海域を調査する様に図面上を移動し、編集を行います。
 記載データは現在データベース化されつつあり、従来刊行された海図のデータを順次コンピューターに取り込んでいるほか、様々な新しい測量の成果や資料を基に最新の海図へと書き換えていきます。
 常に海図を使う側に立って、安全に利用出来る様に細心の注意を払いながら丁寧に仕上げていきますが、その作業量は莫大で、時には編集者にめまいを起こさせる程の量になる事もあります。
 しかし、それがやがて「海図」となり刊行された時には、この上ない達成感と充実感を覚えます。こうしてめまいと感動を繰り返し、私達は日々情報提供者として航海者のバックアップを続けています。

海図作りの様子

海図第W87号(東京湾至犬吠崎)の一部分
海図第W87号(東京湾至犬吠埼)の一部分

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