1 国境を守る海上保安庁
2 領海内における不法行為・特異行動船舶への対応
海上保安庁は、平成14年に我が国の領海内で許可なく操業を行うなどの不法行為を行い又は徘徊するなどの特異な行動をとった外国船舶442隻を確認しました。不法行為を行った352隻に対しては警告退去又は検挙、特異な行動をとった90隻に対しては、当該行為の中止要求又は警告退去などの措置を講じ、厳正な対応を行いました。なお、これらの船舶のうち、全体の約96%、423隻が尖閣諸島周辺の領海において操業、徘徊、漂泊等を行った中国・台湾漁船です。
また、平成14年においては、ロシアの密漁容疑船がロシア国境警備隊に追跡され、我が国の領海に逃げ込もうとした事件やロシア関係船舶が韓国において民事上の不法行為を行い、韓国海洋警察庁に追跡され、我が国の領海に逃げ込もうとした事件、さらにはロシア関係船舶同士の銃撃あるいは銃撃未遂事件が発生しました。
このような特異な事案に対しては、関係国の海上警備機関と密接な連携を図りながら、領海への侵入を防止する等、海上における治安の確保に努めています。
不法行為・特異行動船舶等の隻数の推移
領水侵入船舶(不法行為・特異行動船舶)隻数の推移
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