海の安全を確保するために
海難救助
2 平成14年の状況
平成14年における海難及び船舶からの海中転落による死亡・行方不明者数は前年の320人から1人増加し、321人*1であり、平成14年の目標値290人を31人オーバーしました。
内訳を船舶の用途別でみると、一般船舶及び漁船では目標値250人に対し263人と13人上回り、プレジャーボート等では目標値40人に対し58人と18人上回りました。
これらは、ライフジャケットの着用率が目標である50%には及ばず依然として低い状況にあることがその要因と考えられます。
しかしながら、プレジャーボート等では事故発生時におけるライフジャケットの着用率は37%であり、通常時よりも着用率は上がっています。
このことから、荒天時など危険と判断した場合には、積極的にライフジャケットを着用する人が増えていると考えられ、一定の施策の効果がうかがえます。
海上保安庁では、引き続き船舶の乗船者等の安全意識・自己責任意識の向上を図ること等により、平成17年までには目標を達成したいと考えています。
海上での遭難者の救助状況(平成14年)
*1 321人の内訳
・海難による死亡・行方不明者数……………………………165人
・船舶からの海中転落による死亡・行方不明者数…………138人
・病気等によって操船が不可能になったことにより船舶が漂流するなどの海難が発生した場合の死亡した人数
(平成12年までは海難による死亡・行方不明者数として計上)………………………………………… 18人
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