海上保安 最前線   北緯60度の国ノールウェーより

ノールウェー王国日本国大使館 一等書記官 伊藤裕康

 アウトドアライフを愛する人にとって、当国は海、山、湖すべてが魅力的です。「暗く長い冬」とご想像されるでしょうが、私の勤務経験からは、吹雪く冬の北海道の方が余程生活環境は厳しいと思います。「海」について言えば、小型船の操縦免許は不要、マリーナ使用料は10万円/年で、国民の「海」へのアクセスはとても恵まれています。また、国際舞台では、世界の海運、海上安全、油汚染施策を常にリードし、その昔、海を愛し、海を舞台に大活躍したヴァイキングの伝統をほうふつさせます。
 現在、私は海上保安庁から出向し、ノールウェー王国日本国大使館に勤務しています。大使館では経済班に所属しており、ノールウェーの海事関係は当然のことながら、環境、水産(捕鯨)、男女共同参画、福祉政策の動向について調査・情報収集を行うとともに、日・ノールウェー間の人的交流等を一層拡大するために、できるだけ多くのノールウェー人と友達になり、日本人・日本社会の素晴らしさを伝えるよう努めています。

オスロ市庁舎(ノーベル平和賞授賞式典会場)をバックに・・・
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