海上保安 最前線   急患発生、救助せよ!

特殊救難隊員 衛藤元治

 千葉県犬吠埼沖約800キロという、陸上からはるか離れた洋上で急病人発生。外国人船員が激しい腹痛で救助を求めているという。言葉の壁に不安はあるものの、一刻も早く救助してあげたいというはやる気持ちを押さえつつ、現場へ向かう。ヘリコプターからロープを伝って外国船に降り立つと、苦痛で顔を歪めて担架に乗せられている病人の姿が目に飛び込んできた。乗組員達に身振り手振りを交え、病人をヘリコプターの近くまで運ぶように頼むと、素早い反応が返ってきた。病人が落下しないよう細心の注意を払いながらヘリコプターにつり上げる。機内では容体の変化に注意しつつ、病院のヘリポートに着陸、医師に病人を引継ぎ無事救助完了。これにて一件落着!今夜のビールは格別だぞぉ。

ヘリコプターに患者を揚収
ヘリコプターに患者を揚収
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