記念品交換を行う田中国土交通副大臣とナジブ首相 |
供与した巡視船「えりも」(艤装前) |
艤装後の「えりも」 |
平成29年1月、海上保安庁は解役を迎えた巡視船「えりも」、巡視船「おき」の2隻を、マレーシアの海上保安機関であるマレーシア海上法令執行庁(MMEA)へ供与しました。今回の巡視船供与は、マレーシア政府の要請を受けたもので、海上保安庁が運用していた巡視船を外国の海上保安機関へ供与するのは初めてのことです。
マレーシアは、マラッカ・シンガポール海峡をはじめとする海上交通の要衝に位置し、同国の経済・貿易活動は海上交通に多くを依存しているため、海上の安全確保は同国の経済及び社会的安定に、ひいては国民生活の更なる発展に不可欠です。また、マレーシアは国際海運に大きく依存する我が国やその周辺国にとっても重要な地域となっており、今回供与した2隻の巡視船は、海上の安全確保に貢献するだけでなく、日本とマレーシア両国の協力関係や両海上保安機関の連携協力がますます発展するための橋渡し役としても、活躍が期待されます。