海上保安レポート 2017

はじめに


TOPICS 海上保安の一年


特集 平和な海の継承〜海上保安庁の使命〜


海上保安官の仕事


海上保安庁の 任務・体制


■本編

1 治安の確保

2 生命を救う

3 青い海を守る

4 災害に備える

5 海を知る

6 交通の安全を守る

7 海をつなぐ


語句説明・索引


図表索引


資料編

特集 平和な海の継承〜海上保安庁の使命〜
特集 平和な海の継承〜海上保安庁の使命〜
特集 平和な海の継承 海上保安庁の使命

海はわれわれに多くの恵みをもたらし、潤いと癒しを与える存在です。四方を海で囲まれたわが国は、世界有数の海洋国家であり、海を愛し、海とともに発展を遂げてきました。

我が国の領海及び排他的経済水域(EEZ)を合わせると、国土面積の約12倍である約447万平方kmに及びます。この広大な我が国周辺海域において、海上の安全及び治安の確保を図ることが、海上保安庁の任務です。

近年、我が国周辺海域では、尖閣諸島周辺における中国公船による領海侵入、外国海洋調査船による我が国の事前の同意を得ない調査活動、外国漁船による違法操業、さらに北朝鮮による核実験やミサイル発射等が繰り返され、その状況はいっそう厳しさを増しています。

今、海上保安庁には、海洋国家日本の平和で豊かな海と国民の生命・財産を守り、安全・安心を確保するとともに、次世代へ引き継いでいくことが求められています。