平成18年9月、アジア地域における海賊に関する情報共有体制と協力網の構築を通じて各国海上保安機関間の協力強化を図ることを目的とした「アジア海賊対策地域協力協定(ReCAAP)」が発効し、本協定に基づき「情報共有センター(ISC)」がシンガポールに設置され、海上保安庁からも職員を派遣しています。
また、平成19年1月、海上保安庁警備救難部国際刑事課内に「海賊対策室」を設置しました。
このように海賊対策は国内外において新たな展開を迎えています。(今後の取組みについては、「本編 - 治安の確保 - 5 海賊対策 - 今後の取り組み」を参照下さい。)
▲海賊対策室発足式 |
▲ISCとのミーティング |
マラッカ・シンガポール海峡で初の多国間連携訓練を実施
平成19年2月、巡視船「やしま」を東南アジア周辺海域における海賊対策しょう戒に派遣しました。派遣中、マラッカ・シンガポール海峡において、マレーシア、タイ海上保安機関と3か国海賊対策連携訓練を実施しました。これまで、海賊対策連携訓練は、我が国と寄港国との2国間で実施してきましたが、多国間での実施は今回が初めてです。この取組みにより、マラッカ・シンガポール海峡沿岸国との海賊対策にかかる連携・協力関係がより強固となるものと考えており、今後とも推進していくこととしています。
▲3か国連携訓練 |
▲海賊対策連携訓練 |