1つ目は、5月から6月にかけて日本、米国、ロシア、カナダが参加して行われた多国間セキュリティ訓練です。この訓練では密輸・密航等の不法行為想定容疑船の追跡を連携して行い、共同オペレーションの連携強化を図りました。
2つ目は、この枠組みメンバー国の船舶が参加して6月に釜山(韓国)で行われた多国間多目的訓練です(中国及びカナダは、人員のみ)。この訓練では、密入国者・違法薬物の取締り、海難救助に関する訓練を行うことで協力体制の強化を図りました。
3つ目は、6月に米国沿岸警備隊の巡視船をはじめ、国内外関係機関とともに太平洋の公海上において行った不法操業漁船に対する共同パトロールです。当庁からは、第三管区海上保安本部羽田航空基地(東京都)所属の航空機「ガルフV」が参加、不法操業に関する情報交換などを通じて、各国関係機関との不法操業漁船の調査・監視体制の強化を図りました。
これら訓練及び共同パトロールは、平成18年10月に中国で行われた北太平洋海上保安サミットにおいてその効果が高く評価され、より実践的な連携・協力関係の構築のため、来年以降も継続的に実施していくことが決定されました。
▲多国間セキュリティ訓練 |
▲多国間多目的訓練 |