治安を守るために

(4)初の日中連携作戦―密航請負組織等を一網打尽―
   (千葉県片貝漁港沖中国人大量集団密航事件)

 中国公安部からの大量密航情報を入手した海上保安庁は、中国公安部及び警察と連携し、平成13年10月14日、千葉県九十九里浜片貝漁港沖で中国人密航者91名、日本側受入者3名、中国から密航者を運んできた船の船員5名の計99名を出入国管理及び難民認定法違反容疑で逮捕しました。その後、警察が日本側受入者4名を逮捕し、中国でも公安部が密航請負組織関係者4名を逮捕して、日中合わせて107名の関係者を一網打尽にする成果を上げました。日中治安機関が連携した密航事件の摘発は海上保安庁創設以来初めてのことです。
 平成13年10月29日、東京において、「日中海上取締機関長官級会議」が開催され、海上保安庁長官と中国公安部副部長との間で、薬物・銃器の不法取引の取締り、密航防止等のための情報交換及び専門家の相互訪問などに関して、両機関の協力関係を強化するための協力文書に署名を行いました。
 これにより、日中の海上取締機関が互いに連携し、効率的に取締りを実施することが可能となったことから、引き続き多発する集団密航、薬物・銃器の密輸等の国際組織犯罪の水際阻止・抑止効果が期待されます。
 詳しくは、国際組織犯罪撲滅への取組みと成果をご覧下さい。

発見された中国人密航者
発見された中国人密航者

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