平成19年の外国漁船の検挙隻数は5隻と平成18年より1隻減少しています。平成19年に検挙した事案の特徴としては、日本漁船が操業を見合わせるような荒天の日や夜陰に乗じて我が国の水域に侵入し違法操業を行っていたことがあげられます。
我が国の領海等で違法操業を行う外国漁船は高性能のエンジンを搭載し、高速で逃走を図ったり、GPSと浮沈機能を備えた漁具を使用し証拠隠滅を図ったり、また、取締りに当たる巡視船艇や海上保安官に対して抵抗したりするなど悪質化しています。
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本編 > 治安の確保 > 3. 外国漁船による密漁対策
治安の確保
目標 Target
平成19年の外国漁船の検挙隻数は5隻と平成18年より1隻減少しています。平成19年に検挙した事案の特徴としては、日本漁船が操業を見合わせるような荒天の日や夜陰に乗じて我が国の水域に侵入し違法操業を行っていたことがあげられます。
我が国の領海等で違法操業を行う外国漁船は高性能のエンジンを搭載し、高速で逃走を図ったり、GPSと浮沈機能を備えた漁具を使用し証拠隠滅を図ったり、また、取締りに当たる巡視船艇や海上保安官に対して抵抗したりするなど悪質化しています。 海上保安庁では悪質化する外国漁船による違法操業に対処するため、引き続き外国漁船の操業実態の把握に努めるとともに、巡視船艇・航空機の高速化や夜間でも監視可能な赤外線捜索監視装置を導入するなどの高性能化を図り、状況に応じた巡視船艇・航空機の効率的な配備を行うことで外国漁船の違法操業に対する厳格な監視取締りを実施していきます。
また、外国漁船の違法操業については、国内外の関係機関が連携・協力して対策を推進しており、特に平成17年からは水産庁と長官級による外国漁船取締対策会議を開催し、取締りの効率化・厳格化等について連携強化を図っていくこととしています。
Case file 1
対馬沖で巡視艇の立入検査を拒否した韓国籍漁船を検挙
平成19年6月、対馬沖で操業中の日本漁船からの通報を受け、巡視艇を現場海域に急派したところ我が国排他的経済水域において航行中の韓国籍漁船を発見、立入検査を行うため停船命令を実施したものの停船せず、ジグザグ航行を行う等逃走を開始したことから、追跡を継続し強行接舷によって同船を捕捉、船長を漁業法違反(立入検査忌避)にて検挙しました。 |