海上保安レポート 2008

●はじめに


特集1 海上保安庁 激動の10年

特集2 海洋基本法を見据えた海上保安庁の取組み〜新たな海洋立国の実現に向けて〜

1.体制を充実させて

2.海洋調査により海を拓く

2.大規模海難ゼロに向けて

特集3 海上保安庁のあゆみ


海上保安庁の任務・体制


■本編

治安の確保

コラム
Fromシンガポール 海賊対策のための国際機関で海上保安官が活躍

生命を救う

青い海を護る

災害に備える

海を識る

航海を支える

海を繋ぐ


目指すは海上保安官


語句説明・索引


図表索引


資料編


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治安の確保

コラム
From シンガポール 海賊対策のための国際機関で海上保安官が活躍
IMO関連会合参加時
▲IMO関連会合参加時
 平成18年11月にシンガポールに設置された情報共有センター(ISC)では、日本の海上保安官である松本孝典事務局長補が活躍しています。ISC海賊行為に関する情報共有や締結国間の協力の促進、締約国の海賊対策能力の強化等を任務としており、シンガポール、インド、フィリピン、中国、日本及び韓国の6か国から派遣された職員により運営されています。松本官は発足と同時にISCに派遣されており、計画担当の事務局長補として、各国の海賊対策能力強化のための研修やセミナーの企画立案、各国が実施している海賊対策に関する情報の収集等を担当しています。
 平成19年10月には、シンガポールにおいて、ISCが初めて主催する人材育成事業である、「キャパシティービルディングワークショップ」が開催され、締約国等16か国から34名が参加しました。松本官はISCの中心的立場として同ワークショップの企画立案・運営に携わり、事業を成功に導きました。また、ISC発足から現在まで、バングラディシュ、ブルネイ、タイ等へ出張し、各国の海賊対策の現状についての調査を実施しています。
 海上保安庁では、今後も積極的に東南アジア各国海上保安機関の人材育成支援を推進することとしており、そのためにもISCとの連携を引き続き強化することとしています。
ワークショップ開催時 バングラディシュ訪問時
▲ワークショップ開催時 ▲バングラディシュ訪問時