海上保安レポート 2007

●はじめに


■TOPICS 海上保安の1年


特集 海洋国家「日本」と海上保安庁
〜海洋権益保全への取組み〜

はじめに

1.これが現場第一線

2.海洋調査に迫る


海上保安庁の業務・体制


■本編

治安の確保

生命を救う

青い海を護る

災害に備える

海を識る

航海を支える

海を繋ぐ


海上保安官を目指す


語句説明・索引


図表索引


資料編


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コラム4 任務はオイルリグの監視!

第十管区海上保安本部 鹿児島航空基地
飛行士 前田 徳秀
航空機によるオイルリグの監視
▲航空機によるオイルリグの監視
 航空機による監視・警戒の任務にあたる際には、限られたクルーで業務を円滑に遂行するために、事前に十分な準備が必要である。
 出発前に実施することとして、過去の監視結果の再確認など情報収集・分析を実施するとともに、クルー全員が、共通の目的意識を持ち任務を遂行するために、十分なブリーフィングを実施し、飛行中、仮に様々な状況の変化が生じても柔軟に対応できるようにしておく。次に、オイルリグ監視時に留意していることとして、現状を的確に伝えられるように、双眼鏡による目視確認、写真撮影、監視記録などクルーの役割分担を決め、効率よく情報収集ができるように連携に努める。
 しかしながら、どんなことよりも我々クルーを支えているものは任務の重要性である。現在進行形で日本と中国の排他的経済水域の境界画定協議が進められる中、オイルリグを含む周辺海域の監視・警戒の重要性を、クルー各人が強く認識し、自らの任務を自負していることから、度重なる監視警戒においてもオイルリグの変化や周辺の動きを注意深く監視できるのである。