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10. 運用拡大中! 船舶自動識別装置(AIS)を活用した次世代型航行支援システム
平成17年7月1日、伊勢湾(愛知県)、備讃瀬戸(香川県)、関門海峡(福岡県)の各
海上交通センターにおいて、
船舶自動識別装置(AIS)を活用した次世代型航行支援システムの運用を開始しました。
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▲東京湾海上交通センター」 |
AISは、レーダーを使用したシステムに比べ、より広い海域において
AIS搭載船舶の動静が把握できると同時に、船名や行先などの情報も把握できます。
海上交通センターでは、通航船舶の利便性や、安全性の更なる向上を目指し、航行管制と情報提供を的確に実施しています。
平成16年7月から
AISを活用した情報提供を開始している東京湾
海上交通センター(神奈川県)では、平成17年12月末までに同システムを利用して、乗揚げを防止するための情報提供を1,051回実施しました。この中には、船舶が
海上交通センターからの情報によって、乗揚海難を直前で回避できた事例もあり、今回運用を開始した伊勢湾、備讃瀬戸、関門海峡でも同様の成果が期待されます。
海上保安庁では、平成18年度末までに、船舶交通がふくそうする海域である東京湾、伊勢湾、瀬戸内海全域を
AISでカバーするための整備を進めています。