平成17年10月8日午後1時頃(日本時間)、パキスタン北部を震源とする大規模地震が発生し、多数の死傷者が発生しました。我が国からは、この地震により被災したパキスタン政府からの要請に基づき、被災地における捜索救助活動を行うため、直ちに国際緊急援助隊救助チーム(49名)が派遣され、海上保安庁からも13名の職員を派遣しました。
同救助チームは、10月9日に日本を出発し、パキスタン北部のバタグラムという地域において行方不明者の捜索救助活動に当たりました。余震の続く中、日中の気温は30度を超え、夜間は10度前後にまで冷え込むといった苛酷な環境の下、野営をしながら我が国が単独で捜索救助活動を実施し、イスラマバードにてこれらの活動内容などを国連関係者及びパキスタン政府関係者等に報告した後、同月18日に帰国しました。12月21日には、派遣された隊員の功績に対して外務大臣から感謝状が授与されました。