きれいな海のために

(3)環境脆弱性指標データの整備に向けた取組みを本格化
 大規模油流出事故が発生した場合の防除計画策定や防除作業実施にとって、油汚染の影響を受けやすい場所の情報が非常に重要になります。このような情報を環境への影響の程度を海岸線ごとに指標化している地図がESI(Environmental Sensitivity Index:環境脆弱性指標)マップです。
 ESI は、油が漂着した場合の影響の程度(生物の感受性、自然浄化能力及び除去作業困難性)により、あらかじめ海岸線をランク付けしているものです。
 ESIマップの情報は、沖合流出油が沿岸に接近しつつある場合に洋上での防除作業を指揮する者にとって、沿岸の漁具設置状況等の情報と同様に、漂着を防止すべき海岸線の優先順位決定の判断材料となります。更に、漂着海岸で除去作業を行う者にとっても、優先順位決定や除去方法決定の判断材料となります。
 平成13年11月に開催した関係省庁及び学識経験者による「平成13年度沿岸海域環境保全情報整備推進委員会」において、NOAA*1方式のESI(10段階)を我が国の状況に応じて整備することが合意されました。
 これに基づき、海上保安庁では、平成18年度を目指し、全国の海岸線のESIデータの整備を行います。


【ESI活用イメージ図】


*1 NOAA (National Oceanic and Atomospheric Administration )アメリカ海洋大気庁

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