きれいな海のために

(2)三ヶ国合同流出油防除総合訓練の実施
 平成13年11月、インドネシアにおいて、海上保安庁とフィリピンコーストガード及びインドネシア海運総局による合同油防除訓練を実施しました。両国周辺の海域は、中東から日本に向かう主要なタンカールートであるため、この海域で大規模な事故が発生した場合、周辺に被害をもたらすばかりではなく、日本のエネルギー確保にも多大な影響が予想されます。このため海上保安庁では、両国との協力関係及び友好関係をさらに強化することを目的として、平成7年からこの訓練に参加しており、今回で4回目の参加となりました。
 今回の訓練は、バリ島沖でタンカーとフェリーが衝突して油が流出し、同時に火災も発生したという想定のもとに実施し、巡視船「やひこ」の高速警備救難艇による漂流者の救助、航空機による浮流油調査、インドネシア海運総局及びフィリピンコーストガードによるオイルフェンス展張等の訓練が実施されました。
 こうした訓練を積み重ねていくことにより、三ヶ国の海上保安機関の相互理解が深まり、今後の共同オペレーションがより効果的に進むものと思われます。


三ヶ国合同流出油防除総合訓練の開会式
三ヶ国合同流出油防除総合訓練の開会式

オイルフェンス展張訓練の風景
オイルフェンス展張訓練の風景

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