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本編 > 国内外関係機関との連携・協力 > 2 > 多国間での地域的な取組み >
(4) 国際機関の組織改革への貢献
海上保安庁を担当機関として我が国が加盟している国際水路機関(IHO*1)は、現在、74カ国が加盟し、航海の安全と海洋環境保全のための技術基準の作成、海図仕様の統一等に関する活動を行っています。しかし、近年のIT技術の進展により、高度な測量機器の登場や海図の電子化(電子海図)等、技術向上の速度が速くなったことに対応するため、IHOでは戦略計画会議を設置し、IHOの組織改革と国際水路機関条約の大幅な改正を検討しています。 この組織改革及び条約の改正によって、IHOの役割は航海の安全への貢献のみならず、環境汚染、地域科学、地球科学、海洋データの提供など様々な分野へ広がり、より活動的で機能的な国際機関へ発展することが期待されます。 この戦略計画会議の副議長を、海上保安庁海洋情報部長が務めるなど海上保安庁はこれまで培った技術と経験を生かしつつ、近代的で効率的な組織への改革とこれを実現するための条約改正に主導的に取り組んでいます。 |