海の安全のために

(2)AIS導入に向け、ITを活用した航行援助システムに関する専門家会議開催
 海上保安庁では、AIS*1を活用した次世代の航行援助システムの整備に向け、AISについて少しでも多くの海事関係者に理解を深めて頂くため、平成13年11月に「ITを活用した航行援助システムに関する専門家会議」を開催しました。
 会議では、国際航路標識協会、ドイツ及びスウェーデンからの専門家を中心とした国内外の各専門家によるAISシンポジウムと、熱のこもったパネルディスカッションが行われ、AISに係る世界の現状・動向や発展的な活用について幅広い討議が行われました。
 また、航路標識測定船「つしま」と東京湾海上交通センターに設置されたAIS実験局によるデモンストレーションが公開され、多くの参加者から注目を浴び、大成功のうちに幕を閉じました。この会議により、海事分野におけるAIS導入の促進に必要な資料・情報を得ることができたとともに、海事関係者に対してAISについて啓蒙することができ、十分な成果をあげることができました。


航路標識測定船「つしま」による公開実験
航路標識測定船「つしま」による公開実験

*1AIS (Universal Ship-borne Automatic Identification System)自動船舶識別システム
船舶が自船の情報(船名、船舶の大きさ、船舶の種類、位置、針路、速力等)を周囲の船舶や陸上局に継続的に発信し、他船から同様の動静情報を自動的に取得するシステム。


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