海上保安レポート 2021

はじめに


TOPICS 海上保安の一年


特集 現場「第一線」


海上保安官の仕事


海上保安庁の任務・体制


■本編

1 治安の確保

2 生命を救う

3 青い海を守る

4 災害に備える

5 海を知る

6 海上交通の安全を守る

7 海をつなぐ


語句説明・索引


図表索引


資料編

TOPICS 海上保安の一年 > 03 日米海上保安機関合同訓練
TOPICS 海上保安の一年
03 日米海上保安機関合同訓練

海上法執行機関である海上保安庁及び米国沿岸警備隊は、昭和23年の海上保安庁創設より深く交流しており、様々な機会を通じて、連携協力関係の強化を図ってきたところであり、令和3年2月21日には、小笠原諸島沖合において、海上保安庁巡視船あきつしま及び米国沿岸警備隊巡視船「KIMBALL」(キンボール)による合同訓練を実施しました。

今回の訓練では、外国漁船の取締りを想定して、両機関の情報伝達・情報共有の方法を確認するとともに、外国漁船の発見から追跡捕捉、停船措置、立入検査等の一連の流れを双方が確認することにより、海上犯罪の取締りに必要な技術・知見を共有しました。

近年、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向け、法の支配に基づく海洋秩序の維持・強化にかかる取組を推進するにあたり、日米双方の連携協力がより重要になっています。また、海上保安庁は、米国沿岸警備隊とともに、世界の海上保安機関の連携協力をリードする役割が期待されており、インド太平洋地域の外国海上保安機関に対して海上犯罪の取締り等に必要な能力向上支援にも取り組んでいます。今回のような合同訓練を通じて、両機関の法執行能力の向上を図るとともに、外国海上保安機関への能力向上支援等にも反映させていくこととしています。

今後とも、日米の海上法執行機関同士の連携協力関係の強化を図り、法執行能力の向上に努めるとともに、外国海上保安機関への能力向上支援等を通じて、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けた取組を推進していきます。

外国漁船(想定船)に対し放水を行う海上保安庁巡視船

外国漁船(想定船)に対し放水を行う海上保安庁巡視船

並走する海上保安庁巡視船と米国沿岸警備隊巡視船

並走する海上保安庁巡視船と米国沿岸警備隊巡視船