海上保安レポート 2021

はじめに


TOPICS 海上保安の一年


特集 現場「第一線」


海上保安官の仕事


海上保安庁の任務・体制


■本編

1 治安の確保

2 生命を救う

3 青い海を守る

4 災害に備える

5 海を知る

6 海上交通の安全を守る

7 海をつなぐ


語句説明・索引


図表索引


資料編

TOPICS 海上保安の一年 > 01 新型コロナウイルス感染症感染拡大下における業務対応
TOPICS 海上保安の一年
01 新型コロナウイルス感染症感染拡大下における業務対応
こじま遠洋航海

海上保安大学校では、例年、太平洋、パナマ運河、カリブ海、大西洋、地中海、スエズ運河、インド洋等の世界の様々な海を巡る世界一周の遠洋航海を実施しています。

しかし、令和2年度は新型コロナウイルス感染症の世界的な感染拡大の影響を受け、他国の港に入港することができなくなり、小笠原諸島等の遠方離島をめぐる航海を実施しました。日本の沿岸を主とした航海になりましたが、船内の消毒など感染防止を徹底し、実習生は志高く日々の訓練や実習に臨み、航海日数60日、総航程15,600海里の乗船実習を無事にやり遂げました。


テレワーク、オンライン会議

海上保安庁では、平成30年からテレワークを推進してきましたが、令和2年度は新型コロナウイルス感染症感染拡大により、テレワークの必要性が高まり、テレワーク用機器の拡充を急速にすすめました。令和3年1月以降、保安部署等でもテレワークが可能となり、新型コロナウイルス感染症の感染拡大を防ぎつつ業務体制を確保する手段の一つとなっています。これまで、海上保安庁内においてはテレビ会議システムによる遠隔の会議を行ってきましたが、この度、オンライン会議システムを導入したことにより、庁内の会議だけでなく、国土交通省内や外部機関との会議も対面ではなく、遠隔で行うことができるようになりました。

テレワークやオンライン会議を利用することにより、新型コロナウイルス感染症感染のリスクを防ぐだけでなく、家族や個人の時間が確保できるなど、様々なメリットを見出すことができました。

練習船こじま

練習船こじま