Column Vol.05
水難救済会所属船との連携による迅速な救助
第四管区海上保安本部
水難救済会所属船との連携による迅速な救助
第四管区海上保安本部
平成26年6月7日、三重県大王崎沖の大王島付近で船長1名と釣り客3名が乗っていた瀬渡船が横波を受けて転覆し、4名全員が海中転落するという事故が発生しました。転覆直後、現場付近の目撃者からの118番通報を受け、付近をしょう戒中であった中部空港海上保安航空基地所属のヘリコプター「かみたか」が現場に急行し、海上に漂流している4名を発見しました。時を同じくして、三重県水難救済会所属の救助員も陸岸から転覆船を認め、漁船等2隻で救助に向かいました。現場に到着した2隻は、「かみたか」の誘導により漂流者を発見し、4名全員を救助しました。118番通報による海難情報の早期入手、漂流者のライフジャケットの着用、海上保安庁と水難救済会*との連携により、4名の命を救うことができました。
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*水難救済会:漁業者、会社員等のボランティア救助員が所属している民間救済組織。全国に約1,300箇所の救難所・救難支所があり、約54,000人のボランティア救助員が所属している(平成26年12月31日現在)。