海上保安レポート 2015

はじめに


TOPICS 海上保安の一年


特集 離島周辺や遠方海域における海上保安庁の活躍


海上保安庁の任務・体制


■本編

1 治安の確保

2 生命を救う

3 青い海を守る

4 災害に備える

5 海を知る

6 交通の安全を守る

7 海をつなぐ


目指せ! 海上保安官


語句説明・索引


図表索引


資料編

特集 離島周辺や遠方海域における海上保安庁の活躍
特集 離島周辺や遠方海域における海上保安庁の活躍
特集 離島周辺や遠方海域における海上保安庁の活躍

四面環海の我が国は、古くから、海を海運や漁業の場として活用するとともに、海から様々な恩恵を受けてきました。我が国の領海及び排他的経済水域(EEZ)をあわせると、国土面積の約12倍、約447万km2にも及び、海上保安庁では、このような広大な海域において、領土・領海の堅守、海洋の秩序維持、海難救助、海上防災、海洋環境の保全、海洋調査、海上交通の安全確保等に従事し、国民の安全・安心の実現という重要な任務に邁進(まいしん)しています。

昨今の海上保安庁を巡る主な情勢として、尖閣諸島周辺海域における領海警備、小笠原諸島周辺海域等における外国漁船への対応が挙げられますが、そのほかにも、海難・海上災害への対応、海賊対策、海洋権益の確保等、離島周辺や遠方海域において海上保安庁が行う業務は様々であり、また、我が国を取り巻く情勢の変化と相まって益々重要性を帯びてきています。

一方、このような海域で行われる業務であるが故に、これらの業務が国民の皆様の目に触れる機会は決して多くないと思われます。

このため、今回の特集では、離島周辺や遠方海域において海上保安庁がどのような業務を行っているのか、その主な内容について紹介します。