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1 治安の確保
COLUMN Vol.04
新旧巡視艇のコラボで密航船を捕捉!第七管区海上保安本部
平成22年5月14日未明、韓国の港を出港した小型高速船が長崎県平戸市の港に入港、韓国人ら6名を不法に入国させるとともに、不法に日本に住んでいた韓国人8名を乗せて、韓国向け出港するという不法入出国事件が発生しました。 関係捜査機関の緊密な連携・協力により、佐世保海上保安部と長崎県警察は、密出入国者等16名を逮捕、その後は警視庁、千葉県警察等との合同捜査本部により密航ブローカーを特定のうえ逮捕し、暗躍する密航組織を一網打尽にした過去に例のない事件となり、マスコミの注目を浴びました。 この事件で、最初に密航船を捕捉したのは、対馬海上保安部所属の巡視艇「たつぐも」でした。「たつぐも」は最新鋭の巡視艇で、高速でジグザグ逃走する密航船を追跡し、捕捉したのです。 そして、この捕物劇の一助を担ったのが、佐世保海上保安部所属の巡視艇「ことざくら」でした。「ことざくら」は船齢25年を超えた老朽船であり、速力が遅いため、高速で逃走する密航船から引き離される状況でした。このため「ことざくら」は、密航船の動静把握に全力を注ぐこととし、無灯火で不審な動きをする密航船を双眼鏡やレーダー等で絶え間なく捉え、その状況を配備中の巡視船艇・航空機に逐次報告し、追跡を引き継いだ「たつぐも」が捕捉したのです。 「ことざくら」は昭和60年2月に就役し、その後26年間、佐世保海上保安部を基地として現場で活躍してきましたが、平成23年2月に解役となり、一線から退きました。 「できることはしっかりやる。情熱を持って業務に取り組む。」 この海上保安官魂は、新造の「ことざくら」へ引き継がれました。治安の維持、犯罪の根絶等のため、次は新型巡視艇としての役割を果たします。 |