平成22年の海上犯罪の送致件数は8,089件で前年より111件減少しました。
主な海上犯罪別送致件数を前年と比較すると、海事関係法令違反や海上環境関係法令違反が減少した反面、刑法犯は増加しました。また、漁業関係法令違反についてはほぼ横ばいとなっております。
海事関係法令違反では、検査を受けていない船舶の航行、定員の超過、無資格での船舶の運航といった例が見られるほか、海上環境関係法令違反では、海への油等の不法排出や廃船、廃棄物の不法投棄といった事犯が見られます。
刑法犯では、船内での傷害、窃盗等のほか、船舶の衝突や乗揚げ等船舶の往来に危険を生じさせる罪や海難により人を死傷させた例等が見られます。
漁業関係法令違反では、日本人による密漁事犯や外国漁船による違法操業等が挙げられます。
このほかの海上犯罪として薬物や銃器の密輸事犯や不法出入国いわゆる密航事犯等があります。
海上保安庁は、今後も国民の安心と安全を守るために全力を尽くします。
■海上犯罪送致件数の推移 | ■海上犯罪送致件数(平成22年) |
■海事関係法令違反の送致件数の推移 | ■刑法犯の送致件数の推移 |