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不審船・工作船対策
平成13年12月の「九州南西海域における工作船事件」で爆発・沈没した工作船は、平成10年平成13年12月の「九州南西海域における工作船事件」で爆発・沈没した工作船は、平成10年に発生した「漁船「玉丸」による覚せい剤密輸入事件」の際に、日本の暴力団関係者に覚せい剤
を渡した「第十二松神丸」と同一船舶であることが分かりました。これにより、武器を装備した
工作船が我が国周辺海域を徘徊し、薬物の密輸など重大な犯罪を起こし、我が国の治安を脅かしていたことが明らかとなりました。
海上保安庁は、関係機関や沿岸住民の協力のもと、巡視船艇・航空機の警戒による不審な船舶に対する監視を強化するとともに、発見した際はこれを確実に停船させて立入検査を実施し、犯罪を認めた場合には犯人の逮捕等適切な捜査活動を行うことで、海上における公共の安全の確保と秩序の維持を目指します。 海上保安庁では、これまでに21隻の不審船・工作船を確認してきましたが、今後も海上における第一義的な法執行機関として適切に対処する必要があることから、これら不審船・工作船事案を踏まえ、海上保安官の安全の確保と不審船・工作船への的確な対応が行えるよう対策の強化を進めています。
海上保安庁は、不審船・工作船対策として、今後も装備の充実を図り、また、不審船対応能力の向上を目的とした各種訓練を実施します。このほかに、関係機関等との連携をなお一層強化して、不審船・工作船の早期発見及び発見時の厳格な対処に努めていきます。 |