海上保安レポート 2004

●はじめに


■TOPICS 海上保安の1年


■特集1 海洋権益の保全とテロ対策

■特集2 海保の救難


■本編

治安の確保

生命を救う

青い海を護る

災害に備える

海を識る

航海を支える

海をつなぐ連携


海上保安庁の業務・体制


海を仕事に選ぶ


海保の新戦力


その他


資料編


 
本編 > 治安の確保 > コラム 密出国する韓国人13名を関門海峡で逮捕!
密出国する韓国人13名を関門海峡で逮捕!

 広島県呉港から、韓国釜山港向け航行中のタンカー「HONAM NO.1」(457トン、乗組員2名)で不法出国しようとしたとして、門司海上保安部(福岡県)は、6月10日、韓国人11名(男1名女10名)と、H号の韓国人船長(49歳)、機関長(57歳)の計13名を出入国管理及び難民認定法違反(密出国企図・同ほう助)容疑で現行犯逮捕、同12日に福岡地検小倉支部へ送致しました。
 H号は、関門海峡を西航中、国際旗りゅう信号による行き先信号を掲げておらず、不審に思った関門海峡海上交通センター(福岡県)からの呼びかけにも応答がなかったため、航路しょう戒中の若松海上保安部巡視艇やまざくらが10日午後2時頃、山口県六連島沖の関門海峡西口で、H号を停船させ立入検査したところ船尾の舵機室に潜んでいた韓国人女性9名を発見しました。
 H号を北九州市門司区西海岸に回航させ、船内を捜索した結果さらに乗組員の居室と機関室に隠れていた男女各1名を発見しました。
 女性10名を含む韓国人被疑者13名を逮捕したため、第七管区海上保安本部管内から11名の国際捜査官と、5名の女性海上保安官の応援を受け事案に対応しました。
 門司海上保安部等において捜査を行った結果、逮捕した密出国企図者は、旅券を所持して数年前に日本に入国したものの、在留期間の更新又は変更を受けないで不法に滞在していたことが判明したことから、同罪に関しても併せて捜査しました。
 逮捕した被疑者13名は、裁判の結果、全員が5月から3年の懲役刑(3から4年の執行猶予付)の判決があり、韓国へ強制送還となりました。

HONAM NO.1
▲HONAM NO.1

発見された密出国者
▲発見された密出国者

連行される被疑者
▲連行される被疑者