平成16年度末現在、日本全国で活躍している巡視船艇・航空機のうち、就役後の経過年数が20年を超えた巡視船艇・航空機の数は、円グラフのとおりとなっています。これらの巡視船艇・航空機は、長年にわたる使用に伴い、船体・機関各部が衰耗するとともに、各機器の維持が困難になってきています。
老朽化した巡視船艇・航空機がこのまま増えていった場合、現場での海上保安業務の遂行に支障を来すおそれがありますので、順次、代替整備を進めていく必要があります。また、老朽化した巡視船艇・航空機の船体・機関各部の衰耗状態を的確に把握し、技術的知見に基づいた最適な修繕を計画的に実施することにより、巡視船艇・航空機の能力を確保していくことが大きな課題となっています。