海上保安レポート 2004

●はじめに


■TOPICS 海上保安の1年


■特集1 海洋権益の保全とテロ対策

■特集2 海保の救難


■本編

治安の確保

生命を救う

青い海を護る

災害に備える

海を識る

航海を支える

海をつなぐ連携


海上保安庁の業務・体制


海を仕事に選ぶ


海保の新戦力


その他


資料編


 
本編 > 治安の確保 > コラム アイラ号&ゴリ、海上保安業務に活躍!
アイラ号&ゴリ、海上保安業務に活躍!

アイラ号警察犬訓練競技会で優勝
 留萌海上保安部(北海道)では、嘱託警察犬「アイラ号」(ラブラドールレトリバー、雌、平成10年6月28日生まれ、6歳)が海上保安業務で活躍しています。
 アイラ号は、警察犬訓練士の資格を持つ海上保安官を飼主に持ち、日頃から飼主と共に船内での捜索訓練に挑み、幾度となく外国船の捜索活動に出動しています。
 また、道内の保育園や小学校での環境課外授業や地元留萌市のイベントにも参加し子供たちや地域住民の注目を集め、海上保安庁のPRに活躍しています。
 飼主曰く、「小さいころからわがまま、気ままな犬であった。」というアイラ号ですが、その度胸と警察犬としての能力は非常に高く、警察犬の各競技会に参加し3回連続優勝中という優秀な成績を収めています。
 平成16年6月11日、北海道旭川市において現役警察犬訓練協議会が開催されました。アイラ号と飼主はこの大会に照準をあわせ、朝は5時に起床、夕方は暗くなるまで苦楽を共にしながら訓練を重ねました。大会当日、アイラ号は「私にまかせろ」と言ワンばかりの堂々たる競技を見せつけ、見事3回目の優勝を果たし、人間以上に誇らしげに胸を張っていたということです。
(飼主:留萌海上保安部巡視船ちとせ主任通信士 石垣幸男)

石垣官とアイラ号
▲石垣官とアイラ号


船内探知犬3頭目は「ゴリ」
 ジョン(J)、カール(C)、に続く船内探知犬「ゴリ」(G)誕生
 小松島海上保安部(徳島県)において、外国から入港する船舶の船内で薬物・銃器探索に活躍している船内探知犬を委嘱している指導員吉岡さんが、新たに子犬(ジャーマンシェパード、雄、平成16年8月9日誕生)を飼うこととし、船内探知犬としての訓練を開始しました。
 子犬の名前は、吉岡さんの希望では、「呼び易く、叱る時に怒鳴り易く、カールと混同しにくい名前であればなんでもいい。」とのことで、名前の決定にあっては、
(1)吉岡さんの希望を最大限考慮
(2)子犬の特徴(足が太いので大きくなる、力強いがスマートではない、美しい毛並みではない、動じない)に見合ったもの
(3)3頭揃えばイニシアルがJCGとなったら面白いので、ジョン(J)、カール(C)、ときたら次はGで始まる名前を検討し、最終的に「ゴリ」と決定しました。
 現在ゴリは、吉岡さんに時には怒鳴られ時にはおだてられ、石垣登りや匂いの選別など船内探知犬を目指した厳しい訓練に明け暮れています。ジョンやカールに引けを取らない意欲を見せており、1年後には、先輩に負けない活躍をしてくれるものと期待されています。

ゴリ
▲ゴリ