▲引き揚げられた機体 |
平成22年8月18日、広島航空基地所属のヘリコプターMH796「あきづる」がパトロール中に墜落し、乗組員5名全員が殉職する事故が発生しました。
海上保安庁では、この事故の重大性にかんがみ、「航空機安全対策検討委員会」を設置し、同種事故の再発防止のため緊急安全対策を講じたほか、有識者のご意見を参考にしつつ、航空機運用等の安全対策について総合的な検討を行いました。
また、広島航空基地については、事故後運航を見合わせておりましたが、職員のメンタルケア、その他の各種安全対策を講じた後、段階的に航空機の運航を再開し、昨年末までに通常業務に対応できる体制へ復帰しております。今後とも航空機の安全運航を推進し、国民の皆様の期待に応えてまいります。
▲MH796「あきづる」 | ▲広島航空基地運航再開 |
【広報対応について】
本件事故に係る広報において不適切な対応があり、国民の信頼を大きく損なってしまいました。当庁自らが事故当事者であったにもかかわらず、その意識を欠き、十分な説明責任を果たさなかったことが主な要因です。
海上保安庁では、この反省を踏まえ、「重大事案における広報の改善に関する検討委員会」を設置し、重大事案における情報提供のあり方や広報の体制等について、有識者のご意見をいただきつつ、改善策を取りまとめました。
今後このような事態を二度と繰り返さないよう、職員一丸となって適切な広報に取組んでまいります。