平成22年4月20日、アメリカ合衆国ルイジアナ州のメキシコ湾沖合において、石油掘削施設が爆発炎上し、2日後海底に沈むという事故が発生しました。この事故により施設と海底油田をつなぐパイプが破損し、油田から大量の原油が流出、メキシコ湾周辺の環境に大きな影響を与えました。
流出は約3ヶ月も続き、想定流出量は約78万キロリットルで、原油の流出量としては1991年の湾岸戦争の際の原油流出に次ぐ規模とされています。
海上保安庁では、油防除の専門家チームを現地に派遣し、被害状況の調査のほか、油防除の手法等について米国を含む各国の専門家と意見交換を行いました。