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TOPICS 海上保安の一年
01 尖閣諸島を巡る各種事案への対応
巡視船に衝突させた中国漁船船長を逮捕
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▲閩晋漁(ミンシンリョウ)5179 |
平成22年9月7日、尖閣諸島周辺の我が国領海内において、巡視船「よなくに」が操業中の中国トロール漁船「閩晋漁(ミンシンリョウ)5179」に対し領海外へ退去するよう警告を実施中、中国人船長が当該漁船を巡視船「よなくに」に衝突させ、さらに停船を命じつつ追跡していたところ、当該漁船が巡視船「みずき」にも衝突させました。
その後も停船命令に従わずなおも逃走を続けたため、我が国領海外において強行接舷の上、海上保安官が乗り移り停船させ、当該漁船の中国人船長を公務執行妨害容疑で逮捕しました。
事件の詳細は「中国漁船公務執行妨害等被疑事件」をご覧ください。
台湾活動家の乗船した漁船が尖閣諸島に接近
平成22年9月14日、尖閣諸島の領有権を主張する台湾活動家が乗船した漁船「感恩(カンエン)99号」が、台湾公船に随伴され、同諸島に接近する事案が発生しました。
海上保安庁では、巡視船等を増強配備し、警告等を行うなど厳正かつ適切に対処した結果、当該漁船は、我が国領海に侵入することなく、同諸島周辺海域から退去しました。
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▲台湾活動家の乗船した漁船「感恩(カンエン)99号」 |
▲「感恩(カンエン)99号」を監視する巡視艇 |
中国漁業監視船が尖閣諸島周辺海域に進出
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▲尖閣諸島周辺海域を「はいかい」する中国漁業監視船と監視警戒する巡視船 |
平成22年9月以降、中国漁業監視船が尖閣諸島周辺海域を「はいかい」する事案が複数回発生しています。
巡視船による警告等により、これまで中国漁業監視船の領海内への侵入はありませんが、海上保安庁では、巡視船艇・航空機による監視警戒を強化し、引き続き同海域の警備を厳正かつ的確に実施していきます。
中国漁船衝突事件の映像がインターネットに流出
平成22年9月7日に発生した中国漁船公務執行妨害等被疑事件に関連し、平成22年11月4日、第五管区海上保安本部の職員(当時)が、衝突映像をインターネット上に流出させるという事案が発生しました。海上警察機関たる当庁職員が、故意に情報を流出させることはあってはならないことです。
海上保安庁では、今般の事態を深刻に受け止め、ただちに取り組むべき対策を講じるとともに、海上保安庁における情報流出再発防止対策のあり方について、抜本的な見直しを行うため、国土交通省とともに、有識者からなる委員会での検討結果等を踏まえ、今後、情報流出再発防止策に万全を期し、二度と同じような事案を起こさないよう努めて参ります。
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▲情報流出再発防止対策検討委員会 |
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