海上保安レポート 2011

はじめに


TOPICS 海上保安の一年


特集 新たな海洋立国に向かって


海上保安庁の任務・体制


■本編

1 治安の確保

2 領海等を守る

3 生命を救う

4 青い海を護る

5 災害に備える

6 海を識る

7 交通の安全を守る

8 海を繋ぐ


目指せ! 海上保安官


語句説明・索引


図表索引


資料編


おわりに

目指せ! 海上保安官 > COLUMN Vol.13 妊婦を緊急搬送! 誕生した女児に「愛海」と命名
目指せ! 海上保安官
COLUMN Vol.13
妊婦を緊急搬送! 誕生した女児に「愛海」と命名第六管区海上保安本部

平成22年5月2日の深夜、香川県沖の瀬戸内海を航行中の大型フェリー船内で、乗客の妊婦が突然破水し、高松海上保安部巡視艇「あそゆき」が緊急搬送を行いました。

フェリーから「あそゆき」への移乗に際しては、両船の構造等の関係で担架が使用できなかったため、妊婦の腹部に負担をかけないよう、全乗組員が細心の注意を払って実施しました。

妊婦は熊本県在住の女性で、搬送先の高松市内の病院で無事女児を出産し、後日、高松海上保安部に礼状が届きました。

礼状には、「皆様の迅速な対応、温かい言葉のお陰で、搬送病院で無事出産できました。」と、母子とも元気な様子が綴られており、急患輸送に携わった関係者に安堵の表情が浮かびました。

さらに礼状には、「皆様方にお世話になったこと、深い愛情により出産できたことを忘れないように“愛海(まなみ)”と名付け、この度のことをしっかりと子供に伝えていきたい。」と綴られており、思いがけない嬉しい報告に、関係者の顔がさらに緩みました。

早いものであれから1年、愛海ちゃんも1歳になりました。家族の暖かい愛情を受け、元気にすくすくと育っています。

海上保安庁も愛海ちゃんを応援します!

大型フェリーから巡視艇「あそゆき」へ移乗させている状況
▲大型フェリーから巡視艇「あそゆき」へ移乗させている状況