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6. 不審船・工作船対策
目標
平成13年12月に発生した「
九州南西海域における工作船事件」の捜査を通して、自動小銃やロケットランチャー等で武装した工作船が我が国周辺海域をはいかいし薬物の密輸等の犯罪に関与していた疑いが濃いことが明らかになりました。
海上保安庁は、我が国周辺海域における不審船・工作船の活動を未然に防止するために、巡視船艇・航空機による不審な船舶に対する監視・警戒を強化するほか、発見時にはこれを確実に停船させて立入検査を実施し、海上の安全の確保と秩序の維持を目指します。
我が国周辺海域における不審船・工作船の活動を未然に防止するため、巡視船艇・航空機により監視・警戒を実施しました。また、不審な船舶を発見した場合には立入検査等を実施して行動目的や行動実態を解明する必要があることから、不審船・工作船への対応能力向上を目的とした訓練を実施しています。訓練には、不審船・工作船への対応を主目的として整備された「2,000トン型巡視船(ヘリ甲板付高速高機能)」、「1,000トン型巡視船(高速高機能)」及び高速特殊警備船を中心に、各種訓練を実施しました。また、海上自衛隊との間でも、共同訓練を実施し連携体制の強化に努めました。
このほか、関係機関や民間ボランティアとの情報交換を緊密に行うことにより、不審船・工作船に関する情報収集体制の強化を図りました。
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▲射撃訓練を行う巡視船 |
今後とも不審船対応能力の向上を目的とした各種訓練を実施するとともに、関係機関等との連携を一層強化して、不審船・工作船の早期発見に努め、不審船発見時には厳格に対処すべく、不審船対応能力の維持・向上に努めていきます。