令和元年初秋、北海道東岸海域において、漁船の転覆海難が立て続けに発生しました。
8月28日、漁船「第三十八順栄丸」と連絡がとれなくなった旨の通報があり、第一管区海上保安本部は、直ちに巡視船艇等により救助に向かいました。襟裳岬東方約107kmで横転している「第三十八順栄丸」と船底の上に避難している乗組員7名を発見し、潜水士により全員を救助しました。
救助の状況(三十八順栄丸)
また、9月8日、襟裳岬南南東方約27kmの漁船「第十八鴻丸」からの遭難警報を受信したため、第一管区海上保安本部は巡視船艇等により救助に向かったところ、現場海域は濃霧により視界が悪く時折海面が視認できるという厳しい状況でしたが、航空機が転覆した「第十八鴻丸」を、巡視艇が救命筏をそれぞれ発見し、乗組員6名全員を救助しました。
救助の状況(第十八鴻丸)
さらに、9月17日には、納沙布岬東方約590kmで漁船と連絡がとれないとの通報を受け、直ちに巡視船等により捜索したところ、転覆した船内から乗組員1名を発見・揚収しました。
海上保安庁では引き続き、迅速かつ的確な救助活動を行っていきます。