令和元年6月28日から29日、各国首脳が集まりG20大阪サミットが開催されました。海上保安庁では、世界中から注目を集めるG20大阪サミット等の開催に向け、現下の極めて厳しいテロ情勢に鑑み、テロや妨害活動等が想定されることから海上における警備に万全を期すため、本庁及び第五管区海上保安本部に海上警備対策本部を設置しました。会議場が海に囲まれた人工島内にあり、周辺は海上交通のふくそうする海域であることから、関係機関、事業者及び民間団体とも緊密に連携し、官民一体となったテロ対策を進めるとともに、物流や経済活動に与える影響を最小限に留めるよう、咲洲及び関西国際空港周辺海域を航行する船舶に対し、事前通報等を要請するなど当庁が実施する警備へのご理解、ご協力をお願いしてきました。また、G20大阪サミット開催期間中には最大60隻を超える巡視船艇等と千数百人規模の海上保安官を大阪に集結させ、万全な警備体制を構築し対応にあたりました。その結果、警察等関係機関との連携をはじめ、官民一体となったテロ対策等多岐にわたる支援や地域の方のご理解・ご協力を得ながら、大きな混乱も無く、海上警備を完遂することができました。
また、G20大阪サミットの開催に併せて、全国各地で関係閣僚会議が開催されましたが、各管区海上保安本部では関係機関と連携し地元住民のご協力の下、各地の海上警備を無事に完遂することができました。
G20大阪サミット開催のため集結する巡視船艇
警備実施中の巡視艇とゴムボート
菅官房長官による督励
海上保安庁の対策本部会議