海上保安庁海洋情報部は、前身の海軍水路部時代から、航海の安全に必要な海図等のさまざまな資料を入手・保管してまいりました。その中には、歴史的・学術的観点から貴重なものが多く含まれています。昭和13年5月にドイツから我が国に贈られたドイツ製の世界全図についても、貴重な歴史的資料であるとして、ドイツ連邦海運水路庁から海上保安庁海洋情報部に複製依頼があったため、同図の複製品を寄贈することとなりました。
寄贈式
平成31年3月25日、ドイツ連邦海運水路庁長官や在ハンブルク総領事出席のもと、同水路庁(ドイツ・ハンブルク)で寄贈式が行なわれ、81年ぶりに貴重な歴史的資料がドイツに里帰りすることとなりました。
ドイツ製世界全図(実寸108cm×167cm)
1856年にドイツで作製・出版された世界全図。銅版印刷技術を用いており、精密な表現となっている。