平成30年10月22日、山口県柳井市と周防大島を結ぶ大島大橋の橋桁に外国籍貨物船のマストが衝突し、送水管等が切断され、長期間、周防大島が断水となるなど、島民生活に甚大な被害が発生しました。
この事故を受け、海上保安庁では、同種衝突事故を起こさせないため、平成31年2月から、同橋下を通航しようとする一定の大きさの船舶に対し、AIS等を活用して注意喚起を行っています。
また、令和元年12月から、順次、新たに全国14箇所の橋梁でも、同様の注意喚起を開始しました。
このような対策を講じている中、令和2年2月28日、第十管区海上保安本部では、鹿児島県に所在する黒之瀬戸大橋下を地理に不案内な外国籍貨物船が通航しようとしているのをAISにより確認しました。そのため、VHF無線電話によりマストの高さを確認したところ、同橋と衝突する危険性が高かったことから、直ちに注意喚起を実施しました。その結果、貨物船は針路を変更し、同橋との衝突を未然に防止されました。
海上保安庁では、海上交通の安全及び地域住民の生活を守るため、引き続き、海難の未然防止に向けて適時適切な対策を実施してまいります。
衝突防止対策を行っている橋梁一覧