「3・11」東日本大震災では、地震津波により多数の航路標識が倒壊・流出し、大量の漂流物が発生したため、膨大な数の航行警報が発出されました。このため、利用者にとっては、文字により発せられた航行警報の位置や範囲を海図に転記する作業が煩雑となり、重要な情報を見落としてしまうケースも懸念されました。
このような状況から、毎日更新した航行警報をインターネットで図示して提供したところ、利用者から「分かりやすい」「利用しやすい」と好評を得ました。
海上保安庁では、この経験を活かし航海安全情報をインターネット上にビジュアル掲載するシステムを構築し、日本が世界に先駆けて提供を開始しました。提供区域は、日本周辺はもとより太平洋・インド洋に及びます。