COLUMN Vol.12
道内初の女性特警船乗組員、2名誕生! 第一管区海上保安本部
道内初の女性特警船乗組員、2名誕生! 第一管区海上保安本部
▲複合型ゴムボートを使った規制活動訓練 |
海上保安庁では、「警備実施等強化巡視船(特警船)」という、警備実施などの重要警備事案に対処することを主な任務とした巡視船を全国に配備しています。この特警船の乗組員は、警備事案に対応する際には最前線で業務に当たるとともに、業務に必要な知識・技能を身につけるための訓練等を行っています。
平成24年4月、小樽海上保安部(小樽市)所属の特警船「しれとこ」に女性海上保安官2名(家口通信士補、白ア主計士補)が配属され、道内で初となる女性特警船乗組員が誕生しました。
2人の主な役割は、特警船に搭載された高速のゴムボートに乗船して行う現場最前線での規制活動等。このため、女性であっても、高速ゴムボートの操船、けん銃の操法、制圧術等の厳しい訓練を実施しています。最初は訓練についていけるかなど大きな不安をかかえていた2人でしたが、共に厳しい訓練に耐え、寝食を共にしてきた海上保安学校の同期であったことから、お互い助け合い、がむしゃらにがんばることを決意。
体力的な面でもどかしさを感じる事もあるとのことですが、先輩隊員からの熱心な指導と励ましを受け、一人前の特警船乗組員になれるよう、業務に全力を尽くすとともに、休日もランニングや水泳など日々体力練成に努めるなど、一生懸命取り組んでいます。
また、特警船の乗組員は、警備実施等の業務だけでなく、一般の海上保安官としての業務も行う必要があります。特に、女性海上保安官である2人は、逮捕した女性被疑者への身体検査等、女性特有の業務にも適切に対応しなければならないため、幅広い分野の勉強も怠りません。
女性海上保安官として、そして、女性特警船乗組員として、海上保安官を目指す女性の模範となれるよう日々頑張る2人です。