海上保安レポート 2013

はじめに


TOPICS 海上保安の一年


特集 領海・EEZを守る海上保安庁


海上保安庁の任務・体制


■本編

1 治安の確保

2 生命を救う

3 青い海を守る

4 災害に備える

5 海を知る

6 交通の安全を守る

7 海をつなぐ


目指せ! 海上保安官


語句説明・索引


図表索引


資料編

目指せ! 海上保安官 > 海上保安学校
目指せ! 海上保安官
海上保安学校

海上保安学校は、京都府舞鶴市にあり、学生は海上保安業務に必要な知識や技能を学び、あわせて心身を鍛錬し、実践的な授業で各分野のエキスパートへと成長します。

採用試験時に、4つの課程(船舶運航システム課程、航空課程、情報システム課程、海洋科学課程)から1つ選択します。教育期間は1年間(情報システム課程のみ2年間)です。


海上保安学校(1)
海上保安学校(2)
海上保安学校(3)
カリキュラム
カリキュラム
学生生活

学生は全員、学生寮で生活を行います。寮では、同じ自習室・寝室で生活する「班」と、4〜5班で編成する「分隊」という単位で行動し、規則正しい生活を通じて、団体行動を行う上で必要なチームワークや同期との信頼関係を築いていきます。

学生生活
年間のイベント
入学式
▲入学式
行軍(春季、秋季)(1)
▲行軍(春季、秋季)(1)
行軍(春季、秋季)(2)
▲行軍(春季、秋季)(2)
寮内点検
▲寮内点検
みうら乗船実習
▲みうら乗船実習
遠泳訓練
▲遠泳訓練
五森祭
▲五森祭
オープンキャンパス
▲オープンキャンパス
校外実習
▲校外実習
基本動作大会
▲基本動作大会
消火訓練
▲消火訓練
武道成果発表会
▲武道成果発表会
耐寒訓練
▲耐寒訓練
主計コース ホテル実習
▲主計コース ホテル実習
卒業式
▲卒業式
学生の声

情報システム課程 第20期 藏 大輔

私は幼い頃から人を助けることができる仕事がしたいと思い、海上保安学校に入学しました。入学当初は、規則正しい生活に慣れず大変だったこともありましたが、今ではその生活にも慣れ、楽しく学校生活を送ることができています。海上保安学校では、船舶通信や海上交通等に関する専門的な知識技能だけでなく、礼儀作法や協調性など、とても多くのことを学ぶことができます。また、寮生活では海上保安学校の仲間たちと厳しい訓練や行事を互いに協力し乗り越えることで絆を深められます。現場に出ても同じ志を持った仲間たちと仕事ができることを誇りに思い、海上保安業務に全力を尽くしていきます。

海上保安官を目指す皆さんと共に仕事ができる日を楽しみにしています。

海洋科学課程 第21期 橋詰 未来

私は、世界6位の広さをもつ日本の海において、海図作成等を通じて海上交通の安全を守るというスケール感とやりがいから海上保安庁への入庁を志望しました。男子学生と同じように遠泳等の訓練を行うため、正直、厳しいと感じることもありますが、教官や仲間がいるからこそ乗り越えられるし、その達成感は何にも代え難いほど大きなものです。教官からの叱咤激励や、寮生活における様々な苦楽に対して一つ一つ正面から向き合い、着実にこなしていくことで、得られるものは計り知れないほどたくさんあります。また、それを共に乗り越え、切磋琢磨してきた仲間は、私の一生の宝物です。

海上保安官を目指す皆さん、私達と一緒に日本の海を守ってみませんか?

航海コース 第41期 久保 建貴

最初は他の職業への就職も考えていた私でしたが、あるとき中学校の先輩でもある海上保安官の方から話を伺い、警備救難業務にとても興味を持ち、特に海難時に救助活動を行う潜水士になりたいと強く思い、海上保安学校を受験しました。一年間という短い期間ですが、海上保安学校は様々な訓練や行事があり、寮での団体生活等を通して全国各地から集まった同期という仲間達の大切さを知ることができます。また、船の運航等に関する専門的な知識、海上取締りに関する法律等を勉強することにより、海上保安官として現場の第一線で働くという自覚も生まれます。

皆さんもぜひ海上保安官を目指してみませんか?

卒業後の進路

卒業後は巡視船艇の乗組員等として、日本全国に配属されます。その後は、希望と適性に応じ、潜水士や国際取締官といった各分野のエキスパートとして進むことも可能です。

また、海上保安大学校特修科に進むことで、幹部として活躍する道も開かれています。

特修科
特修科

「特修科」は、海上保安学校卒業生、門司分校修了生を対象に、幹部に必要な知識・教養・リーダーシップ等を教育する研修で、「特修科」に進むことで、将来の幹部として活躍することができます。「特修科」に進む条件は、35歳以下であること、一定の業務経験を有すること、選抜試験に合格すること等があり、これらを満たした者が「特修科研修生」として、海上保安大学校にて研修・訓練を受けます。研修修了後は、初級幹部職員として、全国の巡視船艇等に配属されます。