海上保安レポート 2012

はじめに


TOPICS 海上保安の一年


特集 東日本大震災


海上保安庁の任務・体制


■本編

1 治安の確保

2 領海等を守る

3 生命を救う

4 青い海を守る

5 災害に備える

6 海を知る

7 交通の安全を守る

8 海をつなぐ


目指せ! 海上保安官


語句説明・索引


図表索引


資料編

目指せ! 海上保安官 > 女性職員の活躍
目指せ! 海上保安官
女性職員の活躍

海上保安庁では、昭和54年から女性職員の採用を実施しており、平成24年4月1日現在、全国で606人の女性職員が、全国各地の巡視船艇・航空機、海上保安部等で活躍しています。

女性職員も男性職員と同様に、本人の希望と適性等に応じて、船艇勤務と陸上勤務を繰り返し、キャリアを積んでいきます。

特に近年は積極的に女性職員の採用と登用の拡大を図っています。仕事と家庭の両立を支援する制度も整備されており、子育てをしながら仕事をこなす女性職員が増えています。また、平成22年4月からは、結婚や出産、育児、介護等の理由で一度退職した職員の再採用も実施しています。

女性職員の声
女性職員の声

私は、平成21年9月に海上保安学校を卒業し、約1年間宮城分校で航空整備の基礎を勉強した後、現在那覇航空基地で勤務しています。

那覇基地は他の航空基地に比べて、女性職員が多い基地で、とても活気があります。航空機が大好きで、海上保安業務に熱い想いをもった先輩や同僚に囲まれて仕事をしています。

しかし、女性が特別扱いされることはありません。私たちの仕事は、常に資格を取得するという目標があり、常に勉強をしなければなりません。そのためには先輩の指導や同僚の協力が欠かせません。その一方で、自分自身の努力次第でいくらでも成長していける環境でもあると思います。そのような中、家庭を持って奮闘している女性の先輩もおり、先輩方の活躍する姿を見ていますと、とても励みになります。

基地勤務では当直で泊まることもありますが、女性用の施設も充実しており、職場環境は良好です。また、職場以外でも休日や仕事が終わった後に、女性の先輩との食事や飲み会も度々開催され、仕事だけでなく趣味やプライベートの話など、得るものもたくさんあります。

とても明るく、やりがいのある職場です。

再採用制度について

海上保安庁では、かつて海上保安官として勤務し、結婚、出産、育児、介護等の理由で退職した元職員(性別不問)を対象として、作文試験や面接試験、体力検査等による選考を実施し、再採用を行っています。再採用された職員は、海上保安庁の教育機関での訓練、教育は免除され、直ちに勤務地へと配属されることとなります。この制度により平成22年4月以降、計13名の女性職員が再採用され、各部署に配属されました。

再採用された職員の声
再採用された職員の声

私は、平成11年の結婚を機に、仕事と家庭の両立は難しいと考え退職しました。

近年、両立できる環境が整ってきたと知り、平成23年から再採用により管区に配属されました。現在は子育てをしながら、第六管区の交通部で海上の交通安全に関する業務を行っています。